出久根達郎
抜け参り薬草旅

天保元年、江戸・日本橋の瀬戸物問屋の小僧・洋吉は、伊勢神宮への抜け参り(お蔭参り)の一人旅に出た。

途中、薬草採りの庄兵衛と道連れになったところから、次々と怪しい事件に遭遇することになる。

東海道の由比では由井正雪の残党の騒ぎに巻き込まれ、二人の行方に危機が……。